2016年11月6日日曜日

英語で教鞭に立つ

今学期は3クラスの特別ゲストスピーカーとして授業をする予定です。最近2クラスの授業が終わりました。あと1クラスです。英語でアメリカ人相手に1時間近く授業をするのは本当につらいです。博士の学生となって何回か授業をすることはありましたが、今月は多いです。

授業の後は全力を使い果たしたせいか、疲れ果て何もできません。緊張をし、おどおどすることはあまりありません。とにかく気が張り疲れます。

修士課程の学生向けの授業の方が、学部生の授業よりはるかにやりやすいです。大学院生の方がやる気があり教えがいがあります。よく質問もしてくれます。先週は修士の学生向けに、紛争、災害に関する移住というテーマで話しました。タイ・ミャンマー国境に住む難民の事例や東日本大震災、ハリケーンカトリーナなどの事例をもとに、災害に関する研究の課題と提案などを話しました。私のアドバイザーであるマーク先生のクラスでゲストスピーカーとして講義を任されました。マーク先生の前で授業するのは初めでした。

終わった後にマーク先生から「素晴らしい!発音も時間配分も問題なかったし、生徒の目を見ながら台本をほとんど読まずによくやったね!難点のつけようがない講義だったよ。Aikoの指導教官として誇りに思うよ。」とこれまで以上にない褒め言葉をいただきました。授業がうまくいって安堵です。めちゃ疲れたけど。。。

博士課程後にアメリカでポスドクをし、准教授になったりする道はあるのですが、おそらくそのような進路は歩まないと思います。英語で授業をし続けるなんて疲れ過ぎます。。。日本語でも大変なのに。

そしてやっと論文のProspectus Defenseの予定日が決まりました。何事もなければ11月29日にDefenseをします。これを通ればPhD Candidate(博士号取得候補者)として博士号取得にまた一歩近づきます。論文審査委員会からこのまま何もコメントがないように祈る毎日です。





2016年10月29日土曜日

アメリカ大統領選討論

先週に選挙前最後のアメリカ大統領選挙討論がありました。選挙の投票は11月8日です。期日前選挙も行われており、アメリカ人の友人の中にはすでに投票に行った人もいます。

選挙討論のほとんどを中継でみているのですが、こんなレベルの低い討論で大丈夫なの??と思ってしまいます。トランプ氏もヒラリー氏も政策の前にいろんな問題(トランプ氏は女性問題、税金未納問題等、ヒラリー氏は私用メール問題、クリントン財団からの利益問題など)を抱えており、討論ではその批判しあいになっています。まるで子供のケンカ。。。もっと建設的な話はできないんかしらと思ってします。私の中でトランプ氏はお笑い芸人にしか見えない(苦笑)。

3回の討論をパロディー化したものがYouTubeで見れます。もう大爆笑です。動画の司会はトムハンクスがしているのですが、面白くて何度も観てしまいます。




2回目の討論を編集し、まるでトランプ氏とヒラリー氏がカラオケみたいな感じで歌っている動画もあります(笑)。私はアメリカ人ではないからこんなに笑えるけど、アメリカ人からしてみたらジョークではすまされない話ですね。。。


2016年10月16日日曜日

ロジカルに書く

私の博士論文について今回は書きます。夏から博士論文の研究提案書を提出するために準備をしているのですが時間がかかりすぎて少々焦っています。6月に投稿した博士論文 Prospectus Defense準備にどうのような段取りで博士論文に取り掛かるのか書いています。興味のある方はご覧ください。

現在、研究提案書は30ページくらい書いたところです。イントロ、Significance、文献レビュー、Conceptual Modelなどの原稿はマーク先生からOkをいただき、次のミーティングで分析内容を話し、何事もなければ11月中にProspectus Defenseを行います。

Prospectus Defenseのための研究提案書でマーク先生に何度も言われていることは

「AikoのWritingの質がひどすぎる。磨きをかけろ。」と毎度のように言われています。もっとロジカルに文章を書けと。毎回厳しく言われるので泣きたくなります(涙)。

自分で言うのもなんですが、Writingの文法間違い(英語)はほとんどしなくなりました。これは英語で文章を書く上で最低限のルールです。博士課程で求められるのは学術者として簡潔にロジカル(論理的)に文を書く必要があります。

このブログではロジカルに書くことからほど遠いですが(誤字脱字も多々)、日本語でも新聞や書籍は人にわかりやすく簡潔にロジカルに書くことがあたり前だと思います。

指導教授にWritingを何度も指導される博士の学生と先生よりWritingの他にも何も言われないですぐに卒業できてしまう学生がいます。先生が放任主義の場合です。うちは真逆です。近すぎる。。。

私の教授はHarvardと並ぶくらい有名なPrinceton大学の卒業生です(PhD in Demography)。Princeton大学は2016年アメリカ国内の大学ランキングで1位をとっていました。ちなみに私の大学は国内で39位でした。公衆衛生部門ではアメリカ国内12位。

先生がプリンストンで受けていた博士教育をもとに、先生から指導を受けているので、日本人でプリンストン大学に入れないような私にそこまで求められても。。。と複雑な気持ちになります。2-3ページの研究提案書に数週間かかるときもあり泣きたくなります。

私のWritingにしびれを切らした先生からWritingのTutorまでつけられる予定です。先生の友人なのですがNew York TimesやThe Nationというアメリカの有名な新聞でも時々記事を掲載するフリーランスの女性ジャーナリストさんが私のWritingの先生として指導してくれる予定です。私の教授もNew York Timesにたまに記事を書きます。

これは修行だと思い耐えてWritingの力を伸ばしたいと思います。でも一日でも早くProspectus Defenseをするぞ!






2016年10月7日金曜日

留学生は歯が命

最近医療ネタばかり書いてます。今年は病院にお世話になりすぎて困ります。
先週末歯医者に行ってきました。歯が痛いと思い8月に歯医者に行きました。レントゲンを取り、先生からrootcanalが必要だと言われました。

うん?ルートカナル?なんだそれ?小川ですか?

ルートカナルとは根管治療のことをさします。神経を抜く作業です。今まで歯の神経なんか抜いたことないし、いくらかかるんだろ?と聞いたところ、

神経抜くのに800ドル。クラウン(被せもの)に800ドルと計1600ドルと言われ思わず叫びそうになりました。アメリカ、本当に恐ろしい国です。

私は大学院の学生保険に入っているのですが、歯科治療はその保険ではカバーできません。通常、アメリカでは健康保険と歯科保険は別売なのです。多くの人は歯科保険に入らず定期検診、クリーニングを受け早期発見、早期治療で高額な治療費を未然に防ぎます。私はこの定期検診を怠りました。

ルートカナルをするには専門歯科医がいるため、専門医がいる日に再度受診するように勧められました。その後妊娠が発覚したため最近まで歯医者に行かず、どうしたものかと考えていました。

たまたま年に一度ルイジア州で行われている無料の歯科治療のチャリティーイベントが先週あり、朝6時から並び歯医者さんに診察してもらいました。

すると、「ルートカナルは必要ないですね。詰め物だけで大丈夫。ここでは詰め物をしてないからできる歯医者さんに行って下さい」と言われました。

前に歯医者に言われたことと違う!と思い困惑しましたが、レントゲンもみてもらい再度ルートカナルはいらないと思うと言われました。

翌日、ニューオーリンズから少し離れた市にあるベトナム人同僚のお父さんが経営してる歯医者で再度みてもらいました。彼はアメリカの大学で歯科医の訓練を受け評判がよい歯医者さんです。その歯医者さんにもレントゲンを撮ってもらい、

「ルートカナルはいらないと思う。詰め物だけで様子見ましょう。」と言われました。

2つの虫歯治療費はディスカウントしてもらい230ドル。

ルートカナルしてたら5倍以上のお金を支払う必要あっただろうに。。。セカンドオピニオンって大事だわと痛感しました。

アメリカに留学する前にしっかり治療して、留学後も半年に一度は検診に行くことを勧めます。

2016年9月27日火曜日

Missed abortion (稽留流産)②

9月22日 

薬を飲んで痛みで苦しむのは無理だと思い、外科手術をお願いする。
翌日の緊急手術の予約を助産師さんにいれてもらう。

9月23日 

手術当日。友達が病院までついてきてくれる。彼女は1歳の子供がいるお母さんで私と同じ33歳。2年前に同じく稽留流産を経験している。病院の受付にて施設使用代金670ドル支払う(保険なしだと1万ドル=約100万円と言われる)。施設代のみならず、後日麻酔の費用、手術医の費用の請求書が送られてくるけれど驚かないことと言われる(アメリカの医療費怖すぎて冷や汗をかく)。

日帰り入院のため病室に案内され、担当ナースが検温。手術着に着替える。代理の産婦人科医により手術の説明を受ける。この際手術が全身麻酔で行われることを知る(局所麻酔か硬膜外麻酔かと思っていたのでびっくりする。日本はおそらく局所麻酔が主流。助産師さんに言われ手術前日夜12時以降絶飲食にしていた)。余談だがさすが痛みに寛容なアメリカ。親知らずの抜歯でも全身麻酔をするらしい。。。

2時間ほど病室で待ったのち手術室へ案内される。人生初の全身麻酔手術にやや緊張。手術室の前で点滴をいれてもらい、担当医や麻酔科が手術の説明。手術の同意書にサインする。

手術室前で20分ほど待ったのち、手術室へ移動する。手術台へ移動したあとラリンゲルマスクと思われるマスクをつけられ、1秒程度で寝てしまう。手術の記憶は全くなし。

手術1時間半後に目が覚める。回復室へ移動。手術から2時間後尿意があったため徒歩でトイレへ自力移動。ナースに「若いから術後の回復が早いね!」と笑われる。

以上。こんな感じでアメリカで流産手術(D&C: Dilation and curettage)を経験しました。手術後動くとわずかな痛みがあるけれど手術にしてよかったなと思います。精神的にも肉体的にも。手術後は友達が夕食を買ってきてくれたりと友達にお世話になりました。土曜日には教授のマーク先生からも電話があり「大丈夫?何かあったら遠慮せずに電話してね」とも。夫は用事でミャンマーにいるので電話するたびに心配していました。

今回思ったことは流産は誰にでも起こりえることだということです。私の身近な友人数人も流産の経験があったことを知りました。一緒にUNICEFのプロジェクトで働いていた3人のお子さんを持つ先生にも、実は私も1度流産したことがあるから気持ちが痛いほどわかると言われました。初期の流産は15%-20%の確率でおこり赤ちゃんの染色体異常が大きな原因らしいです。

妊娠、流産を終えて正直また妊娠するのが怖いです。でも私の生物学的時計も限界があるのでやっぱり子どもはほしいと思います。キャリアのことを考えて、妊娠、出産を延期してしまう人は多くいると思います。私もいつが産みどきなのか考えて総合試験まで延ばしてきました。不妊、流産をする可能性も考えて子どもがほしい女性は一日でも早めに出産したほうがよいのではないかと痛感しました。

女性は大変です。私自身、赤ちゃん、論文、卒業、就活を一緒に考えていたら頭がパンクしそうになります。男性が羨ましいと思う今日この頃です。





2016年9月25日日曜日

Missed abortion (稽留流産)①

今回はとてもデリケートなことを書きたいと思います。このブログを読んでいる方には20代、30代の女性で国際保健の勉強や仕事をしたい人がいると思うので、同世代の女性に私が最近体験し学んだことを共有したいと思います。

最近稽留流産を体験しました。まさか自分が流産すると思っていなかったのでショックでしたが今は手術を終え、心も身体も落ち着きました。

今年4月末に総合試験を終え、これからは自分のペースで卒業に向けて論文の準備ができるし、赤ちゃんができればと思っていた矢先、8月に妊娠していることがわかりました。
夫ともに思ったよりも早く妊娠できたことを喜んだのを覚えています。以下は時系列で書きます。

8月12日(4W1D) 市販の検査薬で妊娠陽性を確認。

9月8日(8W0D) 産婦人科外来受診。私の担当は助産師さん。米国では普通分娩の妊婦さんい対し、助産師さんが処方箋、超音波オーダーなど日本の医師並みに外来をしています。

尿検査でも妊娠陽性。米国では妊娠8週目くらいからしか妊婦さんをみてくれません。7週、8週目以降でないと胎児心拍が確認できないからということです。超音波検査も出産まで2,3回のみ。

9月16日(9W1D)初めての超音波検査。胎児が7週と2日目で成長が止まっていると医師より伝えられる。自覚症状はなく食べづわりあり。血液検査ではHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が22000mlあり。この怪獣みたいな名前の血液検査の項目は妊娠が成立すると急速にあがります。50ml以下が妊娠陰性です。

9月18日(9W3D)少量の出血あり。

9月21日(9W6D) 
3:00 pm ころより30分おきに腹痛がはじまる。

8:00 pm 腹痛で自宅のトイレに何度も駆け込む。鮮血でトイレが血の海に。

10:00 pm 15分おきの間隔で痛みあり。起き上がることができず床に横になる。

11:00 pm シャワーをあび就寝。

3:00 am 激痛で起き上がる。トイレに駆け込みまた鮮血。

6:00 am 朝方までトイレとベットの往復。15分おきに腹痛あるも痛み止め飲み、再び就寝。

9月22日(10W0D)
8:00 am 起床。予定されていた助産師外来へ向かう準備。9時半車に乗って病院へ(あとで助産師さんに怒られる。。。具合が悪いのに運転してはいけませんと。。。)

10:00 am 助産師さんによる内診。子宮頚管に詰まっていた3センチほどの胎芽を除去してもらう。腹痛があっという間になくなる。

1:00 pm 超音波検査。完全流産したかと思ったものの、子宮内はまだ厚くたくさんの血の塊が見られると検査技師に言われる。

2:00 pm 助産師さんに週末に入る前に外科的手術により子宮内の全てのものを除去するか、子宮収縮剤によってまた痛みに耐えながら完全流産するかどちらかを選んでと言われる。子宮収縮剤は大出血を伴う場合があり、緊急時にはER(救急室)に来てもらわないといけない。もし子宮内がきれいでなければ結局外科的手術を行う必要があると言われる。週末に入るので金曜日までに子宮内をきれいにしないと感染症になり状態が悪化する場合があるので今すぐに決めるようにと言われる。

助産師さんに決断するまで10分下さいと頼みこむ。。。

Missed abortion (稽留流産)②へ続く







2016年9月19日月曜日

出産と死

今週無事に車の免許を取りました。ニューオーリンズ市内を自由に運転できてうれしいです。便利。

9月に入ってから心が沈むことがたくさんあり、全くやる気がでません。こんなときに限って夫はニューオーリンズにはおらず、落ち込みます。論文の研究提案書もあともう少しなのに教授が忙しくなかなかみてもらえず、私も投げている感じです。

私の健康が不調なこともひとつあったのですが、なんといっても一番ショックだったのは東京に住んでいたときに仲が良かった友人が出産後に急死してしまったことです。ニュースを知ったときは信じられず、何かの冗談だろうと思っていましたが、本当の話しでした。彼女の笑顔と一緒に東京で過ごしたことを思い出しては涙していました。赤ちゃんは無事に生まれたものの、どうしてあんなに素敵な友人が若くして亡くならなければならなかったのか考えると悔しくて涙がでます。友人は中近東の国でシリア難民を支援する仕事をしており、現地で出産し命を落としました。

旦那さんを初めとし、ご家族の悲しみは計り知れないと思います。考えただけで胸がしめつけられます。

同時にシリア難民の方々は十分に医療サービスを受けることなく、きっと毎日のようにお母さんと赤ちゃんの命が亡くなっているのだと思います。

明日はニューヨーク国連総会で難民サミットが開催されるようです。注目したいと思います。 http://refugeesmigrants.un.org/summit

世界で難民として苦しんでいる人たちのことを考えるといつまでもくよくよせず、前向きにならないとと思います。