2017年2月19日日曜日

竜巻後のニューオーリンズ東部

2月9日に巨大な竜巻が発生しニューオーリンズ東部を襲いました。ニューオーリンズ東部は黒人やベトナム移民が住む貧しい地域です。ハリケーンカトリーナでは多くの死者がこの地域からでました。リサーチアシスタントの関係で博士課程では東部に何度も訪問しています。

今日は東部を訪問し、教授のマーク先生と職場の同僚達と瓦礫の撤去を手伝うボランティア活動に参加しました。

被害にあったのは600件の家屋で、その半数が半壊です。幸いなことに死者はありませんでしたが被災地の光景は東日本大震災を思いだすような悲惨な光景でした。




私が住む地域は都会でビルがたくさんあり、竜巻が襲うことはありませんでしたが、空き地が多い東部はたくさんの被害がでました。竜巻がニューオーリンズを襲うことはめったにありません。地球温暖化が竜巻発生につながっているのだろうと専門家は伝えています。

一日でも早くニューオーリンズ東部が復興しますように。


2017年2月12日日曜日

面白すぎるサタデーナイトライブ

ヒラリー氏とトランプ氏の選挙討論戦から観ているサタデーナイトライブ。Saturday Night Live (SNL)はアメリカのニューヨークで収録されているお笑い番組です。5-10分の短編のお笑いコントを土曜日に何作も放送しているのですが、完成度が高い!いつも大爆笑してみています。オンラインですべて見れます。YouTubeでSubscribeしています。

お気に入りのシリーズは政治に関するコントです。俳優のAlec Baldwinさんのトランプ氏のコントは傑作です。トランプ氏がかわいく見えてくる(苦笑)。



先週の報道官Sean Spicerのコント最高でした。

悲しいかなトランプ政権がこんなにエンターテイメントを提供してくれるとは思ってもみなかったです。YoutubeでSubscribeできるのは米国内だけかもしれません。第三者がコピーしているものは日本でもみれるかも。そしてSNLは字幕がないので英語を勉強し始めたビギナーには難しいかもしれませんが楽しみながらする英語の勉強にはおすすめの番組です。

2017年1月28日土曜日

移民を受け入れる国、アメリカ

春学期がはじまってから忙しく毎日を過ごしていました。この学期は前半にティーチングアシスタント(TAとも言われる教授の授業補助。担当クラスは国際保健のモニタリングのクラスです)、リサーチアシスタント、博士論文の執筆を同時進行しているので毎日忙しく過ぎ去っています。

トランプ氏が就任してからおよそ一週間が経ちました。次々と大統領令に署名するトランプ氏。トランプ氏が大統領に当選してから大学本部や大学の留学生オフィスから「この選挙で動揺している学生がいると思いますが、大学は君たちと一緒です。精神的カウンセリングが必要な場合はXXXXまで電話してください。」とEメールをもらったり、今日は留学生オフィスから「トランプ大統領が新たに移民令に署名し、出身国によって学生のアメリカへの入国が制限される可能性があります。ここ数日間、留学生はアメリカから出国することを控えてください。入国できない場合があります。アメリカ国内でも外出時は身元証明書を常に持参してください。」などの通知をもらったりします。なんだかアメリカ、大変なことになったなあと肌で感じています。

どの米国のメディアでもトランプ氏のニュースは毎日トップなのですが、その中でも特に気になるのは中南米からの移民についてです。

トランプ氏の公約のひとつであるメキシコとアメリカの国境に大きな壁を作り、不法滞在している移民(特に中南米出身)を強制送還させるという話があります。それに沿ってNew Yorkタイムズで不法移民としてメキシコからアメリカへ両親とともに幼い頃に渡り、給付の奨学金をもらい大学まで進学した女の子の話が書かれています(‘The Only Way We Can Fight Back Is to Excel’)。記事では彼女のお母さんが南部のアメリカの州で運転をしているときに事故を起こし、運転免許証と合法なパスポートを持たないためお母さんだけ強制送還されそうになった時の話や、トランプ氏が大統領になって女の子が今後アメリカで勉学を続けていくことができるのか不安であるという内容が書かれています。

この女の子だけでなく、アメリカに住む多くの不法移民はトランプ氏の政権に不安を感じていると思います。ニューオーリンズにも不法で滞在している中南米からの移民がたくさんいます。多くの人が低賃金でレストランや清掃業で働いています。

このNew Yorkタイムズの記事を読んで驚くべきことに厳しい意見がたくさんありました。記事の中で一番多かった一般読者からのコメントは「法律で定められているのだから不法滞在は許されるべきではない。法律は破るためにあるものではなく強制されるものである。」というコメントです。

私は記事を読みながら私自身に問いかけていました。答えは未だわかりません。

日本でも似たような事例がつい最近ありました。タイ出身の母親が不法滞在中に男の子を生み、男の子が成長し10代まで日本に滞在し続け、男の子自身が日本でこのまま大学へ進学するための裁判を起こすというニュースがありました。結果は敗訴でした。

私もどの国でも法律は守られるべきだと思います。ただ私がメキシコやグアテマラ出身だったらアメリカ国境を命がけで渡り不法滞在するかもしれません。悪いと思っていてでも。タイとミャンマー国境を渡るミャンマーからの不法移民も同じ環境です。

それはアメリカやタイという先進国の方がお金を多く稼ぐことができ、安全でよい教育、保健医療を受けられるチャンスがあるからです。世界の不平等な状況が続き、グローバル化が進む今、この問題を解決するのは難しいでしょう。

5-6年前に観た映画「闇の列車、光の旅」は中南米出身の移民がどのようにしてアメリカに渡ってくるのかをとらえた映画です。移民問題に興味がある方はぜひチェックしてみてください。



2017年1月5日木曜日

Hacksaw Ridge

新年あけましておめでとうございます。映画のタダ券をいただき、新年早々にHacksaw Ridgeという映画を夫と一緒に観に行きました。この映画は今年の夏頃に日本で公開される予定です。


第2次世界大戦の沖縄地上戦を舞台とした映画でメル・ギブソンが監督をつとめています。アメリカ人の視点で描かれており、沖縄で武器をひとつも持たずに何十名もの負傷したアメリカ兵士を助けたデスモンド・ドス衛生兵士の物語です。ドス兵士役のアンドリュー・ガーフィールド(スパイダーマンの主役をしていた俳優です)の演技がとても自然で映画に引き込まれてしまいました。実際にあった話でドス兵士はのちにアメリカの大統領から名誉勲章をもらっています。

まず映画の主人公ドス兵士。彼は戦場で犠牲になる米国兵士を救うためにメディック(看護衛生師)になるのですが、戦場に行く前にミリタリーキャンプで兵士としての訓練を受け、武器として銃を持つように大佐から指導を受けます。しかし彼はプロテスタントのキリスト教徒で、武器を使って身を守り、まして敵の兵士(日本兵)の命を奪うのは神の教えに反すると意志を曲げず、周りの同僚、上司からいじめを受けても屈することなくそのまま戦場の沖縄へ行きます。

想像を絶するほど残酷で悲惨な沖縄での戦場。周りの同僚兵士がつぎづきと撃たれけが負い、生死をさまようなかで武器ももたず、自分の命を顧みずに他人の命を助けるために戦火を走るドス兵士。

私の英語のリスニングが正しければ、ドス兵士は負傷し生きのびた日本人兵士をも映画の中で助けていました。

私はこの映画の中で信仰の有無に関わらず、他人の命のために危険までおかして最後まで自分の信念を貫き通すことについて考えていました。今、私はFaith(信念、誠意)を持って人のために何かできるだろうか。難民の健康のために博士課程まで進学し公衆衛生を勉強しているけれど、名誉や地位を考えるのではなく、どうすればよいかFaithを持って戦火や迫害から逃げてくる難民のために今後の私の人生を生かすことができるのかと考えていました。

この映画が日本で公開されれば日本人の方々の感想が気になります。おそらく沖縄で犠牲になった日本兵のことにほとんど触れられていないので、残念だと思う方はいるかもしれません。ただこの映画は戦争の醜さや残虐さが痛いほどに鮮烈に伝わってくる作品であり、暴力だけの世界では悲しみしか生まず、他人を思う気持ちの尊さを問いかけてきます。気になる方はぜひご覧ください。こちらのリンクはハクソーリッジの予告

2016年12月31日土曜日

2016年の終わりに

あと1日で2016年が終わろうとしています。ニューオーリンズは地球温暖化なのではないかと思うほど温かく、ここ1週間は日中最高気温摂氏25度、最低気温17度、湿度90%以上でした。毎日蒸し暑く、エアコンをつけるときがあり、冬とは信じられない感じでした。今日は気温が少し下がり日中14度。来週も20度の日々が続くらしいです。冬用のコート今年は一度も着ていません。

2016年を振り返ってみるとプライベートは流産をしたり、高額な歯医者に通わなければいけなかったり大変なこともありましたが、学業はとても順調だったと思います。総合試験も研究提案書の口頭試験も計画通り無事に合格し、論文も共著で2本、USAID(米国開発庁)とMEASURE Evaluationが出すHIVと家族計画のレポートにも共著として出版され、思ったよりもたくさんのことができたのではと思います。来年は無事に卒業し、難民、移民に関する仕事を見つけることができればと思います。

2017年早々にはアメリカの大統領就任式があります。2016年はイギリスのEU脱退にはじまり、世界各地がナショナリズムに向けて加速しました。アメリカもナショナリズムに向けた4年間が始まるかもしれません。。。日本はいい意味でアメリカから独立するチャンスの幕開けなのかも。

世界がどんな情勢であれ、母国を離れて第2、第3国に住む難民や移民の人々が1日でも早く平和で幸せに暮らせますように。皆さんよいお年をお迎えください。

先週ミャンマー、ヤンゴンのインヤ湖にて撮影。

2016年12月25日日曜日

メコン地域開発研究会@ヤンゴン

ミャンマーのヤンゴンに滞在していました。最近ニューオーリンズに戻ったため時差ぼけがひどく夕方の眠気が激しいです。

アメリカのユタ州立大学とミャンマーにあるNGOが主催するメコン地域開発研究会の公共政策についての勉強会に参加してきました。参加者はアメリカの大学院関係者、メコン地域(タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、中国、シンガポールなど)の大学や研究機関で働く研究者が参加しました。うちの大学はマーク先生が招待され、マーク先生の子分である私も招待を受けました。旅費から滞在費まで出してもらいありがたかったです。途中で少し日本の実家にもよることができ日本食を楽しみました。

ミャンマーのNGOが率先して公共政策に関する研究会を主催したことに感動しました。研究会の初日にはミャンマーの政府関係者や教育関係者がパネリストとして集まりミャンマーの公共政策(インフラの改善、村落開発など)の課題について議論されました。軍事政権の時にはこのような内容を公に話すことは難しかったと思うので、時代の変化を感じとりました。

宿泊先も会議場もセドナホテルという5つ星ホテルでした。人生で5つ星ホテルに泊まるの初めでした。こんなところにお金を使わなくてもと思うのですが、5つ星ホテルの会議場でさえも一日何度も停電(苦笑)。インフラはまだまだ改善しないといけないミャンマーでした。
セドナホテルの外観

ホテルのプール

ホテルエントランス

セドナホテル前にできた新しいショッピングモール、ミャンマープラザ

2016年12月1日木曜日

博士号取得候補者へ

あっという間に12月になろうとしています。

アメリカはご存知のようにトランプ氏とヒラリー氏の選挙があり、トランプ氏勝利から一時期は街も学校もお葬式のように暗かったです。ニューオーリンズは民主党の街です。

今年のThanksgivingは家族とは一緒に過ごさない人も多かったようです(大学院の友人の中にも結構いました)。Thanksgivingはアメリカ人にとって家族と集まる大事な行事です。
友達や教授陣の中でも家族内で民主党支持者と共和党支持者に分かれ口論になった家族があったそう。アメリカのニュース番組でも選挙が家族内の不和をもたらしていることが話題になっていました。

私はアメリカで5回目となるThanksgivingは教授のお家で過ごしました(今年はマーク先生のお家ではなく、別の大好きな教授のお家に招かれました)。5回目のThanksgivingを迎えるにあたり、アメリカに住んでもう4年以上も経つことを身に染みて実感していました。まさかこんなに長くアメリカに住むとは思っていませんでした。

そのThanksgivingのあと、Dissertation Prospectus Defense(研究提案の口頭試問)に無事合格し、PhD Candidate(博士号取得候補者)になることができました。アメリカの博士課程では総合試験のあと、Dissertation Prospectus Defenseに合格して初めて博士号取得候補者になり、博士論文を書くことができます。さらに卒業の道が近づき嬉しいです。2016年の目標は総合試験に通り、Prospectus Defenseに合格して博士号取得候補者になることだったので、無事に目標を達成し満足です。目標の3年でPhDを取得することは不可能ではないと思います。来年卒業を目指し、残りも手を抜かず研鑽したいと思います。