薬を飲んで痛みで苦しむのは無理だと思い、外科手術をお願いする。
翌日の緊急手術の予約を助産師さんにいれてもらう。
9月23日
手術当日。友達が病院までついてきてくれる。彼女は1歳の子供がいるお母さんで私と同じ33歳。2年前に同じく稽留流産を経験している。病院の受付にて施設使用代金670ドルを支払う(保険なしだと1万ドル=約100万円と言われる)。施設代のみならず、後日麻酔の費用、手術医の費用の請求書が送られてくるけれど驚かないことと言われる(アメリカの医療費怖すぎて冷や汗をかく)。
日帰り入院のため病室に案内され、担当ナースが検温。手術着に着替える。代理の産婦人科医により手術の説明を受ける。この際手術が全身麻酔で行われることを知る(局所麻酔か硬膜外麻酔かと思っていたのでびっくりする。日本はおそらく局所麻酔が主流。助産師さんに言われ手術前日夜12時以降絶飲食にしていた)。余談だがさすが痛みに寛容なアメリカ。親知らずの抜歯でも全身麻酔をするらしい。。。
2時間ほど病室で待ったのち手術室へ案内される。人生初の全身麻酔手術にやや緊張。手術室の前で点滴をいれてもらい、担当医や麻酔科が手術の説明。手術の同意書にサインする。
手術室前で20分ほど待ったのち、手術室へ移動する。手術台へ移動したあとラリンゲルマスクと思われるマスクをつけられ、1秒程度で寝てしまう。手術の記憶は全くなし。
手術1時間半後に目が覚める。回復室へ移動。手術から2時間後尿意があったため徒歩でトイレへ自力移動。ナースに「若いから術後の回復が早いね!」と笑われる。
以上。こんな感じでアメリカで流産手術(D&C: Dilation and curettage)を経験しました。手術後動くとわずかな痛みがあるけれど手術にしてよかったなと思います。精神的にも肉体的にも。手術後は友達が夕食を買ってきてくれたりと友達にお世話になりました。土曜日には教授のマーク先生からも電話があり「大丈夫?何かあったら遠慮せずに電話してね」とも。夫は用事でミャンマーにいるので電話するたびに心配していました。
今回思ったことは流産は誰にでも起こりえることだということです。私の身近な友人数人も流産の経験があったことを知りました。一緒にUNICEFのプロジェクトで働いていた3人のお子さんを持つ先生にも、実は私も1度流産したことがあるから気持ちが痛いほどわかると言われました。初期の流産は15%-20%の確率でおこり赤ちゃんの染色体異常が大きな原因らしいです。
妊娠、流産を終えて正直また妊娠するのが怖いです。でも私の生物学的時計も限界があるのでやっぱり子どもはほしいと思います。キャリアのことを考えて、妊娠、出産を延期してしまう人は多くいると思います。私もいつが産みどきなのか考えて総合試験まで延ばしてきました。不妊、流産をする可能性も考えて子どもがほしい女性は一日でも早めに出産したほうがよいのではないかと痛感しました。
女性は大変です。私自身、赤ちゃん、論文、卒業、就活を一緒に考えていたら頭がパンクしそうになります。男性が羨ましいと思う今日この頃です。
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