2015年6月28日日曜日

Take me to church

今週は米国で大きなニュースがありました。最高裁判所が同性の結婚を全州で認めるというものです。これで米国での同性結婚は合憲になり、歴史的なニュースに米国中は盛り上がっています。

米国の多様性を受け入れる姿勢はすごいです。ニューオーリンズはとてもリベラルな街なので同性カップルが街で手をつないで歩いていても、みんなびっくりしません。マルディグラのパレード中にはゲイパレードもあります。

驚くべきかこの大学院で勉強する男子学生はゲイの人が多いと思います。HIV/AIDSに興味がある人が多いから?途上国で働きたいという母性がある男性が多いから?理由はわかりませんが、HIVのMonitoring and Evaluationの授業を取っていた修士課程時代は男子クラスメートの半数がゲイでした。それをオープンにしているので私たちもなんとも不思議には思っていません。女性陣には残念な話ですが、大学院のゲイ学生はイケメンが多いです。卒業したイケメン同士のカップルを知っていますが、男前過ぎて美しく、まぶしいです(冗談じゃなくて、本当!汗)。

私は人間誰しにも人を愛する権利があり、それを他人に邪魔されるのは人権侵害だと思うので同性結婚には賛成です。日本はHomogeneou(同種な)が好きな人が多いから、同性愛者というマイノリティーにはなかなか目を向けるのが難しいんだろうなと海外にいて思います。

そして日本の同性愛者の多くがそれを周りに告白することができず、社会規範(結婚して家庭を築く etc)などに精神的に苦しめられてるのではと思います。
こんなに海外で同性愛者の友達が私の周りでいっぱいいるのに、日本人の友人ひとりが同性愛者と告白するまで、私の友人が同性愛者であるということを長年知らなかったこともありました。

Take Me To Church という曲が最近までアメリカ、全世界でヒットしていたことをご存知でしょうか。アイルランド出身の歌手が歌っており、宗教と同性愛に関して訴えかける曲です。もし自分が一人の同性愛者だったらと社会が考えられるようになれば、みんな幸せになれるのになと考える米国のニュースでした。





2015年6月21日日曜日

世界難民の日


6月20日は世界難民の日でした。私はミャンマーからの難民、移民をはじめとし、世界で困難に直面している難民、移民の健康を守る仕事をプロとしてしていきたいと思っているので今年の世界難民の日もいろいろと考えていました。

先日大学内で社会学部生向けの授業、Immigration Policy(移民政策)というコースでゲストレクチャーとして授業をさせてもらいました(特別講師として英語で1時間授業をさせてもらうのは初めてで緊張しましたが)。内容は「カレン族難民と健康」でした。

ニューオーリンズにはカレン族の難民が住んでいないので、学生さんのほとんどがカレン族の存在を知らなかったのですが、授業では活発なディスカッションが進み、世界中から難民、移民を引き受けるアメリカの学生さんたちが将来カレン族の難民を身近な存在として感じてもらえたらなと思いました。

写真はタイとミャンマー国境にあるメラ難民キャンプの小学校授業風景。

 

先週ニューヨークタイムズに載っていた記事が世界の難民問題について写真とともにわかりやすく伝えているのでリンクを載せたいと思います(下記)。
 

国連の調べによると難民の数は第2次世界大戦後、過去最多だそうです。その多くはシリア、イラクからの難民をはじめとし世界中に散らばっています。
ニューヨークタイムズの記事ではミャンマーからのロヒンギャ難民についても掲載しています。

アメリカにいると多様なバックグランドをもった人たちと出会います。
イラク、ベトナム、ミャンマーから第三国定住した友人たちにアメリカで知り合うことができました。

大学院内で出会った私の仲の良いアフガニスタン人の女の子は、タリバン政権時代にアフガニスタンの中で教育を受けることができなかった(タリバン政権は女性の教育を禁じている)ため、家族とともに隣国のパキスタンに移動し、10年間母国から離れるほか選択肢がなかったと聞きました。

同じ大学で修士課程時代に出会ったシリア人の医師はいったい今どこにいるんだろうともあのシリアの内乱当初からずっと考えています。

今は大学院の中で勉強することしかできませんが、難民、移民の健康問題に携わるべく早く現場で仕事がしたいです。