2016年5月25日水曜日

IYCFとは

最近全くブログを更新していませんでしたが元気です。渡米4年目にして初めて車を買いました。と言っても夫が乗りまわして私は運転ができないのですが、夫婦で車があると行動範囲が広がり便利でありがたいです。米国で車を買った経験や博士論文の準備について等をブログで書きたいなと思っているのですが、本日はIYCFのテーマで書こうと思います。

IYCF?私は今年になるまで恥ずかしながらこの単語を聞いたことがありませんでした。ちなみにYMCAとは関係ありません(汗)。

IYCFとはInfant Young Child Feeding(乳児の食事)についてです。母子保健の業界用語だと思います。UNICEFのホームページには詳しく説明されています。こちら→UNICEF IYCF

今Tulane大学とUNICEFエチオピア事務所が共同で行っているモニタリング評価プロジェクトのリサーチアシスタントして毎日働いているのですが、その内容がエチオピア郊外のIYCFの現状とニーズを評価するというものです。評価対象のある地域では子供の40%近くが栄養失調状態だったりとエチオピア飢饉の再来を思わせるような深刻な栄養問題を抱えている地域があります。

そのような地域で完全母乳(Exclusive breastfeeding)、 離乳食の開始(Complementary feeding)、お母さんとその家族がどのように赤ちゃんに食事を与えているか等などの調査内容を分析しています。

去年の末からずっと母子保健の仕事が立て続いており、IYCFは未知の世界でしたが(私には子供を育てた経験もないですし)興味深く事態の深刻さを痛感させられました。

干ばつで作物が取れない。貧しすぎて十分にお肉など高価な食べ物は買うことができない。水を汲みにロバに乗って4時間かけて川まで行く等など日本では考えられないようなことを仕事で学びました。

またお母さんや家族が生後6か月までの完全母乳の重要性をわかっておらず、赤ちゃんに水やジュースをあげてしまったり、食事の準備前の手洗いの実施等いろんなIYCFに関わるデータの分析をしています。

もともとHIVやTB(結核)の仕事に興味があったのですが、IYCFをはじめとした母子保健も大事でやりがいがある仕事だなと最近実感しました。

最後にエチオピアの栄養についてのビデオ。現地がどのような状況なのか痛いほどに伝わってきます。









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