彼女ともオフィスを共有し、勉強やプライベートの話をよくするのですが、人種差別について何度か語ったことがありました。
バルバトス人の多くは黒人です。彼女は目が大きくてかわいらしい女の子ですが、そんな彼女でも米国に住んでからたくさんの差別にあってきたというのです。彼女がニューオーリンズに住む前はボストン大学のMPHで勉強していました。ボストンでの差別はひどいものだったというのです。
ボストンで市バスに乗ってバスから降りるためにベルを鳴らしても、白人の運転手は彼女を降ろしてくれず彼女が降りたかったバス停を通過したりすることもあったそうです。あとは白人から冷たい目で見られる、冷やかしなど差別にあった経験は様々。
一方ニューオーリンズに引っ越ししてからはそのような差別には一度も遭遇したことがないらしいです。おそらくニューオーリンズは黒人の割合(全体の40%)が大きいことが差別が少ない理由のひとつかもしれません。ニューオーリンズのローカル人はフレンドリーです。
アイコは差別にあったことがあるか?と彼女に聞かれましたが、考えてみてもないかもしれません。気がついていないだけか。。。
彼女が私に差別の経験を語ることができるのも、私が白人じゃなくてアジア人だからなのかもしれません。
米国に住んで思うのは、白人と黒人の壁は厚く簡単には崩れそうにないと思うことです。まず大学院で勉強できるのは裕福な白人層が大多数。黒人は本当に一握りです。黒人の教授は公衆衛生大学院内には数人だけだと思います。
住む場所、教会、好むレストランなども人種によって分離されているような気がします(別に法律で決まっているとかではなく、自然に分かれています)。白人、黒人、アジア人、ラティーノ等様々です。そして白人はどう思っているかわかりませんが、白人以外の人種は自分の人種にかなり意識をしているような気がします。
例えば白人でストレートで博士課程まで進学できた学生がいれば、白人以外の人種は「あの子は今まで何も苦労せずに裕福な家庭に育ったから博士課程まで進めたんだ」などちょっと嫉妬を込めて思っている人が結構いる気がします。
こういう心の中は仲良くなってからじゃないと見えないかもしれません。ちなみに私はここで白人、黒人という言葉を出していますが、色で人を例えるのはRacist(人種差別主義者)のようで極力使いたくはないです。授業や論文では白人はCaucasian、黒人はAfrican Americanという言葉を用いている場合が多いと思います。
ちなみにWalmartで買い物していたらスペイン語で話しかけられたことがある私。ラテン系に見られるのか私の顔?(笑)。いや違うでしょ!(汗)といいたくなる瞬間でした。
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