ニューオーリンズはいきなり夏になってしまった模様です。日中気温は30度近く、多くの人たちは半袖やショートパンツを着て歩いています。7月や8月が恐ろしいわ。
最近考えることとして、アメリカ人は個人主義だなぁと思います。今振り返ると修士の留学した始めのときはアメリカ人のその個人主義っぷりにカルチャーショックを受けていたような気がします。タイにはじめて住んだときと比べものにならないほどホームシックに陥りました。今アメリカに住んで3年目、相手が個人主義でもなんとも思わなくなりました。
むしろ、今は逆にこれからまだアメリカに滞在し、日本には当分住まないと思うと、自分が日本人らしさを失ってしまうときがあるんではないかと思います。他人に対する思いやり、気を遣うなど。
ハリケーンカトリーナのあとベトナム移民はいち早くニューオーリンズに戻り復興をなしとげたのに対し、なぜ黒人や白人グループはニューオーリンズに早く戻ってこず、ニューオーリンズから結果的に去る人も多かったのかと言うことをマーク先生と話しました。
私はそれはアメリカ人は個人主義だからだと思うと言うと、僕もそう思うけど、アジア人の孔子の思想が人と協力しあいベトナム移民コミュニティーの復興に大きく作用したんではないかなと言われました。
なるほど。仁、徳の世界がアジアではあたり前だからか。
逆にアメリカの個人主義がいいなと思うときがあります。他人をあまり干渉しない点です。
日本は大きくいうとhomogeneousな国(アメリカと違い人種が多く分かれていない)にはいるので、出る釘は打たれやすいし、他人の出世等に焼きもちをやいたりしやすいのかも。
こんなことをつらつら書いてしまったのですが、あくまで私個人が感じたことです。
海外に住んで6年目、今後ほかの国にも仕事などで住む可能性は多いにあり得ますが、自分のアイデンティティーが少しずつ変わっていっているような気がします。よい方向に変化すればよいのですが。
2015年3月23日月曜日
2015年3月16日月曜日
絶滅危機、日本人留学生
今週末はインターナショナル フード、ミュージックフェスティバルが大学でありました。留学生オフィスから日本人の留学生の皆さんも何か出し物出してくださいと言われ、日本人の留学生たちが集まりました。修士の大学院は3人、博士課程は私一人、学部生1名の5人が集まりました。配偶者や大学内で教授や助教授として働いている人を除いて、日本人学生はたった5人!少なすぎます。
私が2011年にMPHで留学したときはMPHの学生だけで、日本人が6人いたのになぁ。他のlawスクールに2人、MBAに1人、学部に1人の計10人はいたのに。2011年の前にはもっとMPHで勉強する日本人学生がいたそうです。公衆衛生の博士課程も私が知るだけで、私が2011年留学するちょっと前だけでも4人、日本人の博士の学生がいました。現在、博士課程の中では私ひとりぼっちです。日本語を全く話さない週なんていっぱいあります。
チュレーン大学の評判が落ちてるのか?若者が内向き志向で留学する人がいないのか。学費が高過ぎるのでみんな安いところを狙うのか?謎です。
特に公衆衛生はアメリカの公衆衛生大学院のなかでは12位。国際保健に力を入れてよい学校だと思います。教授はジョンズホプキンスやノースカロナイラ等優秀な大学院を卒業されている人が多いです。
日本の国際保健関係者の中ではそこそこ知られている大学院です。山本敏晴先生著「世界と恋するお仕事」という国際協力系の書籍にもMPH取得にお勧めの大学院として掲載されていました。
タイで勤務していた前の職場もみんな知っていたし。
他のアメリカの大学院も日本人の数減ってるんですかね。。。中国とインドからの留学生ばかりで日本人は絶滅危惧種になる予感です。
私が2011年にMPHで留学したときはMPHの学生だけで、日本人が6人いたのになぁ。他のlawスクールに2人、MBAに1人、学部に1人の計10人はいたのに。2011年の前にはもっとMPHで勉強する日本人学生がいたそうです。公衆衛生の博士課程も私が知るだけで、私が2011年留学するちょっと前だけでも4人、日本人の博士の学生がいました。現在、博士課程の中では私ひとりぼっちです。日本語を全く話さない週なんていっぱいあります。
チュレーン大学の評判が落ちてるのか?若者が内向き志向で留学する人がいないのか。学費が高過ぎるのでみんな安いところを狙うのか?謎です。
特に公衆衛生はアメリカの公衆衛生大学院のなかでは12位。国際保健に力を入れてよい学校だと思います。教授はジョンズホプキンスやノースカロナイラ等優秀な大学院を卒業されている人が多いです。
日本の国際保健関係者の中ではそこそこ知られている大学院です。山本敏晴先生著「世界と恋するお仕事」という国際協力系の書籍にもMPH取得にお勧めの大学院として掲載されていました。
タイで勤務していた前の職場もみんな知っていたし。
他のアメリカの大学院も日本人の数減ってるんですかね。。。中国とインドからの留学生ばかりで日本人は絶滅危惧種になる予感です。
2015年3月5日木曜日
悩みと意気込み
ニューオーリンズは日に日に温かくなり、本日は最高で摂氏25度でした。この湿気と暖かさによってタイを思いだします。
さて、先学期に書いて出した研究提案書が通り、テキサス州ヒューストンに住むミャンマーからのカレン族難民とその健康について研究することが決定しました。
嬉しいことに大学院内にある研究機関から3000ドルの賞を受賞することができました。博士1年目で受賞したのはおそらく私だけ。3000ドルだけでは足りないので、また他の研究費を申請しています。私が主研究者としてプロジェクトをひっぱって倫理委員会に書類を提出したり等忙しくなりそうですが、この機会に頑張りたいと思います。
また担当教授のマーク先生が出したNIH(アメリカの保健省研究機関)の助成金も同時期に通り、ハーバード大学とミシガン大学の共同プロジェクトが実行されることに決定しました。大きなプロジェクトで内容はハリケーンカトリーナから10年を迎えるベトナムコミュニティーについてです。これで私も今年の後半は研究助手として働けそうです。
しかし、いいことばかりだけではなく先月は博士論文の内容(博士論文はタイとミャンマー国境の結核、HIVについてです)についてや、担当教授のマーク先生は果たして私の将来の論文に支持してくれるのだろうかと考えると眠れない日もありました。
先生とも話し合いだいぶ不安は軽減されたのですが、最近思うのは早く卒業して現場で働きたいです。
目標基準をあげ、今は3年以内に卒業することを考えています。その間に5本以上の論文を雑誌に投稿することと、アメリカで看護師免許を取ろうかと無謀なことも考えています。私は日本で看護師として5年近く働いてきたのに、恥ずかしながら医療英語に自信がありません。劣等感に打ち勝つためにもせっかくアメリカで長期滞在しているので、挑戦してみようと思っています。まずは夏休みに試験勉強をはじめようかと計画中です。
博士課程をいかに効率的に早く卒業するか、ハウツー本も買ってみました。下がリンクです。
The Smart Way to Your PhD: 200 secrets From 100 Graduates
面白くて1週間でほぼ読み終えてしまいました。
博士の学生は皆同じようなことで悩んでいるんだと思うと安心しました。how to deal with difficult peopleみたいな内容もあり、笑えました。
このブログを読みアメリカの博士課程で公衆衛生を勉強したいと思っている方、この本からも学んだのですが公衆衛生を含む社会科学や文系の大学院はお金がありません!
アメリカの博士課程の学生は給料をもらい、授業料免除があたり前と思っている人がいるかもですが、それは科学と数学を勉強している人の世界です。社会科学を勉強したい人は大学のお金をはじめからあてにせず、まず給付の奨学金を日本で獲得することを考えたほうがよいです。
給付の奨学金を自分からとってきたほうが、大学にも振り回されず(大学のプロジェクトに関する論文を書かなければいけないとか)、縛りがなく自分の興味があるテーマで勉強できると思います。私も実際そう感じています。
さて、先学期に書いて出した研究提案書が通り、テキサス州ヒューストンに住むミャンマーからのカレン族難民とその健康について研究することが決定しました。
嬉しいことに大学院内にある研究機関から3000ドルの賞を受賞することができました。博士1年目で受賞したのはおそらく私だけ。3000ドルだけでは足りないので、また他の研究費を申請しています。私が主研究者としてプロジェクトをひっぱって倫理委員会に書類を提出したり等忙しくなりそうですが、この機会に頑張りたいと思います。
また担当教授のマーク先生が出したNIH(アメリカの保健省研究機関)の助成金も同時期に通り、ハーバード大学とミシガン大学の共同プロジェクトが実行されることに決定しました。大きなプロジェクトで内容はハリケーンカトリーナから10年を迎えるベトナムコミュニティーについてです。これで私も今年の後半は研究助手として働けそうです。
しかし、いいことばかりだけではなく先月は博士論文の内容(博士論文はタイとミャンマー国境の結核、HIVについてです)についてや、担当教授のマーク先生は果たして私の将来の論文に支持してくれるのだろうかと考えると眠れない日もありました。
先生とも話し合いだいぶ不安は軽減されたのですが、最近思うのは早く卒業して現場で働きたいです。
目標基準をあげ、今は3年以内に卒業することを考えています。その間に5本以上の論文を雑誌に投稿することと、アメリカで看護師免許を取ろうかと無謀なことも考えています。私は日本で看護師として5年近く働いてきたのに、恥ずかしながら医療英語に自信がありません。劣等感に打ち勝つためにもせっかくアメリカで長期滞在しているので、挑戦してみようと思っています。まずは夏休みに試験勉強をはじめようかと計画中です。
博士課程をいかに効率的に早く卒業するか、ハウツー本も買ってみました。下がリンクです。
The Smart Way to Your PhD: 200 secrets From 100 Graduates
面白くて1週間でほぼ読み終えてしまいました。
博士の学生は皆同じようなことで悩んでいるんだと思うと安心しました。how to deal with difficult peopleみたいな内容もあり、笑えました。
このブログを読みアメリカの博士課程で公衆衛生を勉強したいと思っている方、この本からも学んだのですが公衆衛生を含む社会科学や文系の大学院はお金がありません!
アメリカの博士課程の学生は給料をもらい、授業料免除があたり前と思っている人がいるかもですが、それは科学と数学を勉強している人の世界です。社会科学を勉強したい人は大学のお金をはじめからあてにせず、まず給付の奨学金を日本で獲得することを考えたほうがよいです。
給付の奨学金を自分からとってきたほうが、大学にも振り回されず(大学のプロジェクトに関する論文を書かなければいけないとか)、縛りがなく自分の興味があるテーマで勉強できると思います。私も実際そう感じています。
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