2014年10月31日金曜日

テキサス州に住む難民

1ヶ月近くブログを更新していませんでしたが、無事生きています。忙しく過ごしていたらあっという間に10月末になってました。

私の一日は下記のような感じです。
6:00 am               起床、朝ごはん。出かける準備
7:00 am              学校へ 
                          大学のシャトルバスに乗るかあるいは自転車で学校まで20分
7:30-10:30 am       メールの返事。授業の指定された論文を読む
10:30-12:00 am     授業
12:00-1:00 pm      お昼ご飯
1:00-2:30 pm        授業
2:30-7:00 pm        授業の振り返り。次の日の授業の準備(リーディングを読む)、授業の宿題。
            来月の米国公衆衛生学会の発表パワーポイント作成
7:00-7:20 pm    帰宅
7:20-8:00 pm       夕食(自分で作ります)。翌日のランチを準備(学校へ持っていきます)
8:00-9:00 pm        ぼーっとする。家の掃除。
9:00-10:00 pm      論文を1~2本読む。
10:00-10:30 pm    お風呂
11:00 pm             就寝

ほとんど勉強しかしておりません。この生活とリサーチアシスタントやティーチングアシスタントをはじめると忙しさが増しそうです。。。

昨日はテキサス州の保健局の方とマーク先生と他の博士の学生(新リサーチプロジェクトメンバー)とともにスカイプミーティングをしました。テキサス州は年間7000人近い難民(イラク、ミャンマー、ブータンなど)を受け入れています。ミャンマーのカレン族だけで2000人!すごい数です。

保健局の人は自分たちだけでこれだけの難民を見ることは実質不可能なので、NGOにフォローアップを委託しています。

驚くべきことに、米国に到着した難民は3か月間、保健局の無料の難民クリニックに受診できるそうですが、3か月後からはMedicaid(日本で言えば生活保護)あるいはRefugee Medical Assistanceに保険を切り替えなければいけません。

NGOだけがその保険のフォローアップをしているのですが、実際保険を切り替えているのか、難民が働きだしたら会社の保険に変えなければいけないので、それもどのようにされているのかはテキサス州保健局もフォローできていないそうです。

テキサス州の方によると、カレン難民の健康問題で一番多いのは、栄養失調、B型肝炎、メンタルヘルス(戦争による心のトラウマ、鬱)、ファミリープランニング(家族計画)、結核などだそうです。

他にもテキサス州の難民クリニックで働いている医師と電話会議をしたのですが、カレン難民の中には貧しく売春婦として働いている人や、違法ドラッグなどの売買者になったりと困難な状況で暮らしているも結構いると言っていました。

自分がタイでみてきたミャンマー、カレン族の皆さんがどのようにして米国で過ごしているか今後も勉強していきたいです。

Today's research is tomorrow's program. (今日の研究は明日のプログラムです)。

この言葉はUSAIDからのゲストスピーカーがプレゼンで残して言った言葉です。
知的探求心を満たすリサーチではなく、問題をどうすれば解決できるか役に立つリサーチにしたいです。






4 件のコメント:

  1. 久しぶりに梶さんのブログを見に行ったらちょうど更新されたところなのでビックリです。
    梶さんの話を聞くと、第三国への定住支援が難民の人達救済の第一歩であったとしても、それは一時的な対処療法でしかないようですね。第2、第3のセーフティネットが必要なのですね。
    今日の研究は明日のプログラムという話も良いヒントでした。考えたことはすぐに実行計画にしてアクションをとれ、これは耳に痛いです。

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  2. あいこさん
    更新されるの楽しみにしていました☆

    博士課程の一日は勉強付けなんですね。修士もそうでしたか?
    海外でマスター、ドクターを取るには覚悟がいります・・・

    体に気を付けて頑張って下さい。
    ※今日、メータオクリニックの報告会に初めて参加させて頂きました!難民の問題は難しい・・・と考えさせられました!が、興味ひかれる内容でした!

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  3. 福田さん、コメントどうもありがとうございます。おっしゃる通り第三国定住ははじまりであって、解決ではない様です。難民の方々は新しい環境に適応できず、また複雑な米国の保険システムに悩んだりしているのは想像できます。私も未だ保険システムが理解できないです。私自身、独りよがりな研究にならないよう気をつけたいと思います。また難民関連のニュース投稿しますね。

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  4. ゆかさん、コメントどうもありがとうございます。またメータオ・クリニック支援の会の報告会へ参加されたのですね。ご関心いただきどうもありがとうございます。修士と博士どちらが忙しいかというと博士かもしれません。読物の難易度や量は増します。修士の時の忙しさは私の場合は3セメスターで学位を取り、博士課程に出願したので、とても忙しかったのですが、4セメスターで学位をとる場合であればゆとりがあると思います。他の留学生のほとんどが4セメスターで学位を取得しています。またMPH関連でご質問あればお気軽にご連絡ください!

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