今週と来週はニューオーリンズでフィルムフェスティバルが開催されています。アメリカ南部、ルイジアナ州、ニューオーリンズなどを題材にした作品が毎日のように上映されています。
今日ルイジアナ州のショートドキュメンタリーフィルム特集を観に行ってきました。題材の半分がニューオーリンズに住む難民、移民についてでとても興味深かったです。カンボジア難民でニューオーリンズ郊外で漁師として暮らしている人の話、イラク難民でニューオーリンズに渡り、他の難民の生活を手助けするNGOで働いている人の話、ニューオーリンズのベトナム難民、移民のコミュニティーがどのように形成され、ハリケーンカトリーナから復興したかという話などでした。
私は今大学院内にある避難民研究センターでリサーチアシスタントとして働いているのですが、センターの同僚で元ベトナム難民だったスタッフ(カム)がドキュメンタリーフィルムにでていてびっくりしました!彼女がこのフィルムフェスティバルについて教えてくれ観に行くことになったのですが予想外でした。
カムさんは6歳の時に両親とともにボートピープルして船に乗りフィリピンへ逃げました。彼女が作品の中で、両親と船で逃げたときに船に乗り遅れた人や共産党に見つかって殺されてしまった人たちの死体が海に浮かんでいたことを記憶しており、幼い頃はそのことを夢でみて怖くて仕方がなかったと訴えていました。
普段とても明るいカムさんからそのような話を聞いたことがなかったので、とても衝撃的でした。
この作品ではないのですがニューオリンズでベトナム移民の方々と仕事をしているときに、船に逃げた時に船の中に食べ物がなくて6か月の赤ちゃんを餓死で亡くしたお母さんの話を聞きました。その話は今でも忘れることができません。
ニューオリンズには世界各地から来たたくさんの難民が住んでいます。シリア、ホンジュラス、イラク、アフガニスタン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム等から難民を経験した方々がニューオリンズにいる今もなお、心に傷を負っているかもしれないことを考えるドキュメンタリーフィルムでした。
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