2017年7月20日木曜日

PhD学生の就職探し

長らくブログを更新しませんでした。元気です。特に変わったことなく、毎日博士論文を書き、リサーチアシスタントとしてもくもくと働く日々が続いていました。博士論文は最終章を書いており、あと2,3ページを書き加えて、論文書きを終了します。あとは博士論文審査委員会の議長、マーク先生をはじめとし、その他の教授にみてもらうのみ。

何事もなければ秋セメスターに博士論文の口頭審査を終えて卒業する予定です。卒業が待ち遠しいです。3年ちょっとで卒業なら予定より少し長い期間でしたが、平均博士課程の在籍より短いです。平均は5年です。

夏から年末にかけて就職活動をしていくつもりです。私はPhDの学生にとって異色な非学術の世界で就職活動をしたいと思っています。就職先としては国際機関や国際NGOです。タイにあるメータオクリニックみたいな地域に根差した場所で仕事をするのは楽しいですが、PhDはそのような組織には不要です。そして安月給で家族を養っていくことは不可能です。

高学歴すぎになるし、できれば難民や移民の人たちがどのようにしたら医療機関に受診しやすくなるか政策レベルで考え、時々フィールドにでかけて調査するかんじで働きたいと思っています。メータオのような草の根の組織はとても重要なのですが、政策レベルで働きかけないと難民、移民の健康問題の根本的な問題は変わりません。例えばパスポートもワークパーミットもない難民、移民が保護国で医療保険なしに医療機関の受診をし、強制送還されないためにはどうするか等を考える仕事につきたいです。

一方でPhD卒業後多くの学生がポスドク研究員や助教授として大学で就職します。周りが大学で就職する人が多いので大学で就職しなければいけないのかしらという気にかられますが、流されないように気をつけています。同じPhD課程で勉強する友人から米国の大学で働く人ようの指南書をかり、読みました。もしアメリカでPhDを取得し、アメリカの大学で就職したい人にはお勧めの本です(The Professor Is In) 。



興味深く読みましたがアメリカの学術の世界で活躍するなんて私には到底無理だわと思いました。学術論文の投稿から助成金獲得まで翻弄される生活なんで無理です。

夏休みがあと1か月少しで終わります。残りの学生生活を悔いのないように過ごしたいと思います。

3 件のコメント:

  1. いつもブログ楽しみにしています。
    お忙しいところ申し訳ありませんが、時間が空いている時に返信頂けると幸いです。
    私は専門卒の病棟看護師の30歳の者です。
    今後公衆衛生の分野で働いてきたいと思っています。
    まずは学士号取得しようと思っており看護大学編入を考えています。
    海外の大学院は放送大学等の通信課程は認めていないところが多いと聞いたり、学部の成績が良ければ、教授等に推薦状を書いてくれるのではと思い編入を考えています。
    しかし、30歳と若くないので1年でも早く学士を取り、タイなどの学費が安いところや、通信課程を認めている大学院に留学するか、日本国内の大学院を卒業して現場の経歴を増やしていくのがいいのか悩んでいます。
    実際に留学をしてキャリアを積んでいる人からのアドバイスを頂けると幸いです。
    留学資金に関しては2年ほどの学費は自前で用意ができるほどです。
    ふじ

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    1. ふじ様
      ご連絡どうもありがとうございます。ブログをチェックしておらず返信が遅くなり申し訳ありません。同じ看護職の方からご連絡をいただき嬉しいです。私も専門卒で放送大学で不足単位をとり、学位授与機構http://www.niad.ac.jp/で看護学士号を取得しました。大変でしたが1年未満で学士号を取得しました。米国大学院の出願時にこの学士号が問題になったことはありません。通信課程によって取得した学位を認めるかは大学院側にもよると思いますが私の身近では聞いたことがありません。また多くの米国の大学はWorld Education Services https://www.wes.org/などを通じて学位の証明書を出願することを前提しており、World Education Servicesなどの外部組織が学位の信頼性を評価するというのが近年の傾向だと思います。海外の大学院で修士課程の取得を目指されるのであれば、TOEFLの試験やアメリカであればGREの試験の準備をするのに時間がかかると思うので、できるだけ最短で学士号を取得されることをお勧めします。8年前の話ですが学士号取得にかかったお金は30-40万円以下だったと思います。私は日本国内の大学院で勉強をしたことがないのでわかりませんが、もし国際保健の場で英語を用いてお仕事をされることを希望されているのであれば、海外の大学院で勉強されることをお勧めします。私の経験から英語力も伸び視野も広がったと思います。的外れな回答になっていたら申し訳ないです。お気軽にご質問ください。

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    2. 忙しい中、返信いただいたのに遅くなり申し訳ありません。
      詳細な情報、ありがとうございます。通信過程での学位が認められているということで安心しました。
      前回コメントを投稿した後に国立の医科大学の試験の結果が出て有難いことに合格をいただきました。ただ、単科大学で公衆衛生を売りにしてるところでもなく国際色豊かでもないため入学しても推薦状を頼む人もいないのではないかと心配していたところです。
      また、仕事を辞めて2年間の学費、生活費などを考えると大学院に備えて通信過程で節約して最短で学位をとり、TOEFLやGREの準備に時間を使った方がいいのかなと悩んでおります。
      また、青年海外協力隊やAikoさんみたいに海外でのボランティアやインターンの経験が全くないのですが、このような場合では通信過程で学位をとり出願をする場合は推薦状はどのようにすればいいのでしょうか?小さい頃から憧れていて、社会人になってから仕事を辞めてから1年程バックパッカーで開発途上国を回ってから本格的に勉強したいと強く思って行動を起こすところです。
      海外の大学院を目指してるのには、それなりの経験が必要だと思うのですでどうしても自分の志望動機だとインパクトがないなと思っています。
      質問が多くなり申し訳ありません。
      Fujikun.0724@gmail.com
      連絡先をのせておくのでよろしければこちらに返信いただけると幸いです。

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